【転職サイトとの違いを解説】転職エージェントを利用するメリット・デメリット


「転職サイトと転職エージェントのどっちを利用すれば良いのかわからない」


「どっちの方が希望の会社に転職しやすいの?」


いざ転職活動を始めようと思ったけど、このような疑問を持っている人も多いのではないでしょうか?


私は転職サイトと転職エージェントの両方に登録して転職活動を進め、最終的には転職エージェントを利用して転職を実現しました。結論から言うと、「転職エージェントの利用」をおすすめします!


これから転職活動をスタートさせる皆さんに向けて、転職エージェントのメリット・デメリット、転職サイトとの違いについてまとめた記事を書きました!私の実体験をもとにそれぞれの特徴を記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。

転職サイトと転職エージェントの違い



転職サイトと転職エージェントについて、その違いを知っている転職初心者は少ないのではないでしょうか?


両者は似たようなサービスなのですが、中身は全く異なります。そして、どちらを利用するかによって転職活動の進め方も変わってきます。この記事でそれぞれの特徴を知った上で転職活動をスタートさせましょう。


ざっくり説明すると転職サイトと転職エージェントでは以下のような違いがあります。

転職サイト・・・転職活動は自分一人で進めていく必要がある。

転職エージェント・・・エージェントやキャリアアドバイザーと呼ばれる担当者が付き、様々なサポートを受けながら、いわば二人三脚で転職活動を進めます。


下の表に両者の違いをまとめます。


転職サイトを利用して自分一人で転職活動を進める場合には、何かわからないことが出てきた場合でも、すべて自分で解決しなければなりません。


例えば、「職務経歴書の書き方がわからない」、「求人票の情報だけでは実際の会社の内部事情がわかりづらく不安」といった困りごとに直面することも多くあると思います。このような場合でも、一人で対応しなければならないので、転職活動自体が非効率になってしまいます。そのため、転職活動が初めての人は転職エージェントの利用をおすすめします。


次に、転職エージェントを利用するメリットについて解説したいと思います。

転職エージェントを利用するメリット4つ


ここでは、私が実際に転職エージェントを利用して感じたメリットを具体的に解説していきます。


メリットは次の4つです。

転職エージェントを利用するメリット4つ

・求人の選択肢が転職サイトと比較して非常に多い

・転職活動に関わる書類作成をサポートしてくれる

・面接対策をしてくれる

・今の会社で働きながら転職活動を進められる。


ひとつずつ解説していきます。

求人の選択肢が転職サイトと比較して非常に多い


転職エージェントを利用するメリットとして、転職サイトと比較して求人数が多いことが挙げられます。もちろん数だけが多くても満足な転職ができるとは限りませんが、求人数が多いということは、それに伴い優良な求人も多くなると考えられ、選択の幅も広くなります。


例えば、マイナビが運営する転職サイト「マイナビ転職」と転職エージェント「マイナビAGENT」、リクルートが運営する転職サイト「リクナビNEXT」と転職エージェント「リクルートエージェント」の求人数を比較してみます。(2022年10月17日時点)

マイナビ転職:16,700件


マイナビAGENT:公開求人数28,000件、非公開求人数:94,000件


リクナビNEXT:63,521件


リクルートエージェント:公開求人数:202,160件


転職エージェントの方が求人数が非常に多いことがわかります。では、このように転職エージェントの求人数が多くなるのはなぜでしょうか?


それは次の2つの理由があります。

①非公開求人を取り扱っているから

②転職エージェントは成果報酬型で掲載企業にもコストメリットがあるから


まず、転職エージェントには「非公開求人」というものがあります。これは、一般的な転職サイトには掲載されない情報になります。なぜ求人を非公開にするかというと、掲載企業の事業上の戦略(どのような人材を確保しようとしているか、競合他社に知られたくない場合)、給与等の待遇が好条件で、公開してしまうと応募が殺到してしまう場合などがあります。


次に転職エージェントは成果報酬型で掲載企業にもコストメリットがあるからです。一般的な転職サイトの場合、求人を掲載するのに○○週間で○○万円という形で、希望する人材を確保できてもできなくても利用料を支払う必要があります。一方で転職エージェントの場合は、求人を出すことに費用はかからず、希望する人材を確保できて初めて利用料を支払う仕組みになっています。具体的には、採用した人の年収の○%のような形で金額が設定されることが一般的です。


これらの理由から、転職エージェントを利用した方が、選択肢を広げられることがわかると思います。転職サイトのみで活動をすることは、好条件の求人を取り逃すことになり非常にもったいないでしょう。

転職活動に関わる書類作成をサポートしてくれる


転職活動を進める上で、職務経歴書等の書類を作成する必要がありますが、転職エージェントを利用すれば、それらの書類作成のサポートを受けることができます。担当者がヒアリングを通じて、あなたのパーソナリティや現在までの職務内容を把握し、アピールするポイントを教えてくれるので、比較的簡単に応募書類を作成することができます。


転職サイトを利用するだけでは、これらの書類作成は自分一人で実施する必要があり、採用担当者からすると内容が不十分であることも多くなっています。これは、私自身が現在の会社でエンジニアの採用を担当している経験からも良くあることです。


転職エージェントは数多くの人を転職させた実績があり、その道のプロです。そのプロから直接、注意点を教わることで、採用担当者に「この人と会ってみたい!」と思わせるような職務経歴書や履歴書を作成することができるようになります。

面接対策をしてくれる


転職では一般的に数回の面接で採用が決定することが多いです。企業側は、学生を採用するのとは異なり、学歴はあまり重視されず、応募者が今までどのような職務に携わり、どのような実績を残してきたかを図りたいと思っています。そのため、限られた面接回数で自分のアピールポイントをしっかりと伝える必要があります。


転職エージェントを利用することで、面接対策ができるので、選考に通過することができるようになります。面接対策で選考に通過しやすくなる理由は3つあります。


①「どのような人材を求めているかを知っている」
・・・当たり前ですが、企業の採用担当者はどのような人材が欲しいかを転職エージェントに伝えています。そのため、転職エージェントはそれを踏まえて、応募者にポイントを伝えることができるのです。


②「面接に関する過去の情報が蓄積されている」
・・・転職エージェントは数多くの応募者を転職させた実績があるので、企業ごとにどのような質問をされやすいか、そのノウハウを蓄積していることが多くあります。


③「模擬面接で練習ができる」
・・・皆さんは学生時代の就職活動で模擬面接を実施したことはあるでしょうか?実施したことがある人は、意外と聞かれたことに対して適切に返答できていない、練習でも思った以上に緊張してしまったという経験があるのではないでしょうか?


「訓練でできないことは本番でもできない」さまざまな場面でこのように言われることもあると思いますが、まさに転職における面接でも同じようなことが言えます。模擬面接を実施しておくことで、本番で過度に緊張することもなくなり、しっかりと自分のアピールポイントを伝えることができるようになるでしょう。

今の会社で働きながら転職活動を進められる


「今の会社で仕事をしながら転職活動をする時間はあるのだろうか?」このように不安に感じる人も多くいると思います。転職エージェントを利用することで、企業とのやり取りを代わりに実施してくれる内容もあるので、働きながらの転職活動も可能になります。例えば、転職エージェントが代わりに実施してくれる内容は次の通りです。

・企業への応募

・面接の日程調整

・入社日や待遇の交渉


今の会社で働きながら転職活動を進めることは時間的にもしんどくなります。特に転職したいと考えている人は今の仕事が忙しいことも多く、時間を確保するのに工夫が必要かもしれません。


企業側も通常の業務に加えて、転職希望者の対応を実施していることも多いので、トラブルを避けるためにも代わりに実施してくれるやり取りは転職エージェントにお任せすることをおすすめします

転職エージェントを利用するデメリット3つ


ここまでは転職エージェントを利用するメリットを解説してきましたが、次に転職エージェントのデメリットもお伝えします。デメリットは次の3つです。

転職エージェントを利用するデメリット3つ

・自分のペースで転職活動を進められない

・担当者によって提供されるサービスの質が異なる

・希望する求人に応募できない場合もある


これらのデメリットがあることも理解した上で転職エージェントを上手に活用していきましょう!詳しく解説します。

自分のペースで転職活動を進められない


転職エージェントを利用した場合、自分のペースでゆっくりと転職活動を進めることはできないかもしれません。


これは、転職エージェントのビジネスモデル上、避けられない内容になっています。なぜなら、メリットの1つ目でお伝えしたように、転職エージェントは成果報酬型のビジネスです。すなわち、転職希望者が企業に転職して初めて担当者の売り上げとなるのです。そのため、転職希望者の意向に背いて求人を紹介してきたり、難易度が低い企業を多数紹介してきたりする場合があります。


担当者としては、「どこでも良いから早く内定を取ってほしい」と思うのが本音です。そのため、自分のペースで転職活動を進めたいと思っている人には、展開が早すぎて困惑することがあるかもしれません。

担当者によって提供されるサービスの質が異なる


転職エージェントは数多くあり、同じ転職エージェントの中でもスキルの高さや経験値も様々です。自分の担当者がこちらのことを思ってくれる、良質なエージェントとは限りません。スキルが低い担当者になると転職が思うように進まず、足手まといになる可能性もあります


私が転職エージェントを利用した際、こちらの希望とまったく異なった求人を紹介されたことがありましたが、担当者を変えてもらうことで対処しました。転職エージェントの担当者も人間ですので、こちらとの相性もあります。「この人とは合わなさそうだな」と思ったら、遠慮なく担当者の変更をお願いしましょう。

希望する求人に応募できない場合もある


転職エージェントを利用した場合、必ずしも希望する求人に応募できるとは限りません。なぜなら、転職エージェントは企業に応募する前の段階で、「転職希望者をこの企業に応募させて良いか」を選考しているからです。では、なぜこのような事前選考を実施しているのでしょうか?理由は次の2つです。


①能力が低い求職者を紹介すると企業から信頼されなくなるから
⇒転職エージェントは求職者が転職することで企業から報酬を得ています。そのため、能力の低い人を紹介すると、企業から「この転職エージェントは今後利用しないようにしよう」と思われる可能性もあります。そのようなことを避けるためにも、できるだけレベルの高い求職者を紹介したいと考えるようになります。


②一次選考の役割を担っているから
⇒転職エージェントは求職者の転職を支援することが仕事ですが、それと同時に企業の採用業務の一部を担っているとも言えます。企業はどのような人材を求めているかをハッキリさせています。そのため、明らかに採用基準に満たない求職者は転職エージェントの段階で選別するようにしているのです。

【まとめ】初めての転職には転職エージェントを利用しよう


最後に、今回の記事をおさらいしましょう。


今回の記事では、転職エージェントのメリット・デメリット、転職サイトとの違いについて解説しました。
転職サイトと転職エージェントの違いは次のとおりです。


転職サイト
・・・転職活動は自分一人で進めていく必要がある。


転職エージェント
・・・エージェントやキャリアアドバイザーと呼ばれる担当者が付き、様々なサポートを受けながら、いわば二人三脚で転職活動を進めます。


転職サイトを利用した場合はすべて一人で対応しなければならないので、転職活動自体が非効率になってしまいます。そのため、転職活動が初めての人は転職エージェントの利用をおすすめします


転職エージェントを利用するメリットは次の4つです。

転職エージェントを利用するメリット

・求人の選択肢が転職サイトと比較して非常に多い

・転職活動に関わる書類作成をサポートしてくれる

・面接対策をしてくれる

・今の会社で働きながら転職活動を進められる


一方、転職エージェントを利用するデメリットは次の3つです。

転職エージェントを利用するデメリット

・自分のペースで転職活動を進められない

・担当者によって提供されるサービスの質が異なる

・希望する求人に応募できない場合もある


この記事で紹介した内容から、転職活動を進めるには転職エージェントを利用するのが良いことがおわかりいただけたと思います。


まずは転職エージェントに登録して転職活動をスタートさせましょう!